■お手軽な「バランスフード」
小型の爬虫類は、ミールワームやデュビアなどを好んで食べますが、最近では人工フードも品質が高いので食いつきも良く、バランスが取れた栄養食として…また生きたエサが苦手というマニアにも受け入れられてます。一昔前と比べて(爬虫類が)とても飼い易くなりました。ビタミンが豊富なフードは、くる病の予防にも役立ちます。
人工フードを使うと、保管とエサやりが簡単です。始め、人工の餌に馴染めない個体でも、諦めずに柔らかさなどを変えて、何度かトライしてみてください。(レオパは尻尾の状態で、栄養が十分に足りているかが分かります)常温で長期保存できることもまた優れた長所です。生き餌よりも楽に準備ができて、また経済的なのでお勧めです。以下のペレット3品は…基本的にふやかす場合には、水でOKです。
独特なコロンとした形状で…そのままガリガリ食らいつく個体もいれば、ふやかさないと食べない場合もあり。これまで生き餌で育った個体だと慣れるまで少し時間が必要かもしれません。この場合、これまで与えてきたビタミン剤などを使い、ダスティングしてみてください。フトアゴはヤングからアダルトへ変わるにつれて、昆虫食主体から人工餌への切り替えタイミングが訪れます。成長に合わせて小松菜などの根菜を追加してください。エサ皿から自ら食べます。(個体差あり)
生のフードより食いつきがいいという話を良く聞きます。昆虫を原材料の半分程(47%)使用しているためか、よく与えた量を完食します。慣れていないと、匂いが気になる飼い主さんがいるかもしれませんね…やや強烈です。ふやかし過ぎはボロっと崩れるので、霧吹きなどで…かろうじて芯が残っているくらいで調整してください。比較的小さめですが、レオパの口の大きさと比較すると、まだ大きい印象です。ピンセットからの給餌になれると、エサ皿からも食べるようになります。(個体差あり)
(ドライペレットしたことで)でん粉や小麦粉が追加されてますが、これ以外の原材料はレオパゲルと大差無し。アダルトでもヤングでもしっかり食べてくれる手間いらずのお手軽さです。匂いは控えめなので、飼い主にとってありがたいメリットがあります。女性には汎用性が高いでしょう。人工フードは苦手な個体でも…与えると食い付きが良い商品です。(何を食べるのかよく分からない)ニホントカゲ、カナヘビにも使えます。霧吹きなどで上手く水分調節すると、モチモチな仕上がりに。ひかり菌(善玉菌)を加えているためなのか、フンが臭わなくなったという声を聞きますね。
カルシウム配合の半生ピューレ。ミルワーム主体で、予想以上に食いつきが良い商品です。1袋ずつ個包装されており(賞味期限に気を付ければ)安心して保存できます。手から直接与えられるという宣伝文句ですが、中には食べない個体もいます。あまり期待しない方がいいでしょう。しかし餌皿に置いておけば、大抵寄ってきてしっかり残さず食べてくれます。逆に(このピューレが)気に入った個体だと、袋ごとがっつく姿も見られます。フトアゴの場合だと、指までかじられないよう注意しましょう。一つ気になったのはピューレの色。商品パッケージの綺麗なサーモンパテ色ではなく…実際は黄土色ですね。
パックを開けると甘い匂いが漂う…ジクラ社の万能ゼリー。リクガメ・雑食性のトカゲ・ラコダクなどにそこそこ人気が高いゼリーです。…浸透性が高いため体内で吸収されやすいので、いろいろ便利に使えます。(数匹で突いても)なかなか1個を食べきらないことも多く、開封後の保管が少し面倒でしょう。100円ショップなどのチャック付きポリ小袋にピッタっと空気を抜いておけば、次の日まで持ちます。(あの有名なプリンのようにきれいには取り出せません)

◆ 人工餌にはそれぞれ特徴があります。何種類か試して目の前でレオパが食い付くものを選びましょう。
■人工フードを揃えたら…関連商品もこだわりたいですね。
Amazonで見つけた商品を幾つかご紹介しましょう!
・先端のギザギザで獲物をしっかり逃さないピンセット。そこそこの大きさ(18cm)がありますが…割と軽量。(ただし金属製と同様で、餌付けの際に口の中を痛めない注意が必要)ガッツリ掴めるのと、糞取りも比較的たやすく出来るのがいい。送料を入れても千円でおつりがくるお手頃さ(920円)と、使い勝手が良いので、これから始める人には買いです。また花壇の害虫駆除にはもってこいです。竹製と合わせて2本持つのがお勧め。
割合大きいため、しっかりした握り心地です。天然素材のため、少しは、口の中をケガしにくいかなという印象です…ヤングなどのピンセットめがけて食らいつく個体には、必須アイテムでしょう。使い込まないとそれなりに固いことと、場合によっては、水分を含むと、反りやカビが出やすいことが難点ですね。価格の変動が激しいですが、いつ見ても安い商品です。
・グレーの落ち着いた色合いで、溶岩が固まったような外見が特徴です。大自然の中で風化したかのようなビジュアルが、とりわけ野性味があるトカゲのイメージにピッタリ合います。(実物はもう少し明るい色味でしたけど、まあご愛嬌)高さが低めで横方向に面積が広いため、お手入れも簡単だと思います。樹脂で作られた商品なので、湿った皮膚の両生類の水分を奪いません。
・おそらくこれ以上無い…シンプルイズベストなデザイン。こちらは割と高さがある丸く安定したセラミック製で、食事中も倒れにくく、食べこぼしも防いでくれます。注目点は、内側のフチのてっぺんに反り返しのエッジ加工が用いられており、ミルワームなどの生きたエサはそこで落ちてしまい…乗り越えて抜け出せないという構造上の特徴があります。
・黒のマーブル模様がとてもシックで落ち着いた印象の商品です。元々ストレートなデザインですが(ラインを入れて)ひと手間加えて味わいを出してます。レオパ程のサイズなら丁度良い高さでしょう。また真横から見ると、富士山型のなだらかな台形になっており、設置バランスも優れており、大きく動き回る大型爬虫類でもこぼれない安定した作りのアイテムです。
・人工の葉っぱや苔などをあしらって、より自然らしさにこだわった商品。木々はお互いに離れた間隔で配置してあり、バランスが良く、それぞれの突起で高低差の影が生まれて…リアルな雰囲気が出ます。ナッツサンドなどに埋めて使用すれば、より格別な味わいが出るでしょう。また小さな両生類なら、高台・プラットフォームとして遊ぶこともあるかもしれません。
・真っ黒なゴツゴツ質感が渋いエサ皿です。4辺の内の2辺が平らなスクエア型なので、水槽の角や辺にフィットし易いところがメリットです。比較的大きな商品で、容量もたっぷりあるため、一度水を入れたらまずちょっとの衝撃では動きません。…こうなるともうエサ皿じゃない。小型のヤングスネークあたりなら、飼い主の予想に反して…住処として使うこともあるかな。
清潔さを保つために…市販のエアーポンプやエアーチューブを使って新鮮な水を与えましょう。ペットとして長らく定着してますが、もともとは野生の生き物です。たまには生き餌を与えることをどうぞ忘れずに。また拒食気味の個体には、特に高カロリーのワーム系がお勧めです。